大麻について調べてみたら、お酒を控えようと思った

日本でもちょっと報道されていたと思いますが、カナダで嗜好目的の大麻使用・所持・栽培が合法になりました。

 

大麻が合法化されるにあたって国や州の政府から「正しい情報を身に着けましょう」というパンフレットが配布されたので、ちょうど良い機会だと思い、健康被害などを調べてみました。

 

英語では薬物依存のことを一般的にSubstance addictionとかSubstance dependenceと言います。addictionとdependenceの違いについては、さまざまな定義があるようです(参照)。そして、このsubstanceには、アルコールやタバコ、処方薬など、違法ではないものも含まれています。

 

日本語で「薬物依存」と言うと危険なドラッグのことばかりに意識が向かいがちですが、ドラッグというイメージの少ないお酒も薬物の1つとして扱われているものです。

 

薬物の身体への影響について調べると、必ずと言っていいほど、各種薬物の依存性を比較した表を目にすることになると思います。このウィキペディアの記事にもあります。

 

いつ、どの機関が調べたのかによって具体的な数字は変わってくると思いますが、こういう情報を探すと必ず大麻よりもお酒の方が依存度が高いというデータが示されています。

 

また、カナダ政府のウェブサイトにも、大麻の依存性を注意した上で、現時点で明らかになっていることに基づくと、大麻依存のリスクはアルコール、タバコ、オピオイド系の依存リスクよりも低いこと、アルコールやオピオイドオーバードーズは死に至る可能性もあるが、大麻の場合オーバードーズは致命的ではないことが書かれています。

 

詳しくは以下のリンクを参照してください。

www.canada.ca

 

そして、大麻の危険性に関する情報を調べていくうちに、自分が使っていない大麻のことよりも、自分が好きでよく飲んでいるアルコールの危険性の方が怖くなってきてしまいました。

 

私は自他ともに認める酒好きですが、アルコール依存症と診断を受けるほどの症状はありません。それでも個人的にどうしても気になってしまうのは、酸っぱい食べ物が好きだという点です。

 

アルコール依存症の人はアルコールの代謝産物である酢酸をエネルギー源として利用するように脳が変化してしまっている、という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。やたらと酢が好きな人はアルコールで脳に異常が発生している可能性があるんです。

 

その話の根拠になっている論文はこちら:Increased brain uptake and oxidation of acetate in heavy drinkers

また、精神科医の方が書いているこちらのブログでも詳しく触れられています。

blog.livedoor.jp

 

私はさすがにお酢を飲むほどではありませんが、あんかけ焼きそばや餃子などを食べる時には結構多めにお酢をかけていますし、酢飯も好きですし、お酢が好きだという自覚があります。もしかしたら私は単なる酸っぱいものが好きな人間ではなく、酸っぱいものが好きなのは、脳がアルコールの影響を受けて変化した結果なのかもしれません(怖い)。

 

大麻について調べ始めたことによって、自分のアルコール依存度を疑うようになってしまいました。ということで、少しの間アルコールを控えようと思い立ち、30日間だけ辞めてみることにしました。

 

10月20日から始めたので、今日で半分が経過しました。お酒を辞めてみて最初の3日間はやたらと頭が冴えていましたが、それも収まり、現在自分で感じられる変化といえば食欲が落ちたことくらいです。

 

相変わらずお酒が飲みたいという気持ちはありますが、だからといって「30日辞める」と決めた自分との約束を破ってまでお酒を飲もうとは思いませんので、まあ大丈夫なのかもしれません。

 

この調子でぼちぼち30日間ノンアルコール生活を続けてみたいと思います。

 

おまけ

 

大麻の合法化に関して、EXPAT by クーリエ・ジャポンというメディアに、夫がブログ記事を書いています。合法化に至った背景、合法化による影響、街の様子、今後予想されることなど、非常に詳しく書かれています。興味のある方はぜひ読んでみてください。

courrier.jp