帰国して1年が経ったが、仕事がつらい

日本に帰国して丸1年経った。この1年間で最も大きな変化は、自分の働き方が変わったことだ。

しばらくフリーランスで働いていたが、帰国を機に、フリーランスとして仕事をもらっていた企業の1つから「うちで働きませんか」と声をかけてもらい、4月からその会社で働くことになった。まずは契約社員として1年間働き、1年経って特に問題がなければ正社員として登用されるらしい。フリーランスと違って土日は完全に休めるし有給休暇も取れるからいいな、フリーランスだとインボイス制度が始まったら大変そうだし、などと、あまりよく考えずにうかうかと誘いに乗ったけれど、今は心から後悔している。社員として働くのはつらい。フリーランスの働き方に慣れ過ぎてしまったんだろうか。

仕事はとても順調とは言いにくく、試用期間の間にクビになるんじゃないかなぁと思っていた。ところが、今のところクビになっていないし、まだ仕事を続けている。試用期間の間に自分から辞めておけばよかったような気もする。

その状態で仕事を続けた結果、7月ごろからメンタルの調子が悪くなった。8月に入ってから、仕事中に突然動悸が激しくなって手が震える、集中できなくなる、意味もわからず悲しい気持ちに襲われて涙が出てくるなど、仕事に支障が出るような状態になってしまったので、心療内科への通院を始めた。

通院開始の直後、上司に相談して仕事を2週間休んだ。休んでとりあえず寝た。漫画を読んで、ネットフリックスで海外ドラマを見まくって、寝て。自堕落を極める生活だった。この時点では仕事を辞めるつもりだったし、辞職願いも書いていた。

休んだ後で仕事に戻ってみると、なんとなく、まだやれるような気がしてきた。それからは、自分から辞めると言うほどでもないかもしれないな、という状態でズルズルと続けている。夫からは「もう辞めたらいいのに」と言われているし、自分でも辞めた方が幸せになれるかもしれないと思う。でも、辞めるのは最後の手段だから、もう少しがんばってみようという気持ちもある。

フリーランスで働いていたころは仕事が楽しくて仕方なかった。辛いこともあったけど、その辛さも含めて楽しめていた。今の仕事では、楽しいと感じることはない。脳の中の「仕事が楽しい」と感じる部分が死んだような感覚だ。世の中の会社勤めをしている人たちは、どんなことを感じながら仕事してるんだろう。みんな楽しいのかな。会社勤めが楽しくなるように、せめて苦痛だと感じなくなるように、脳をプログラミングできないだろうか。そんなことを考えながら日々を過ごしている。